能・狂言・歌舞伎・日本舞踊の違い
2023/01/21
「能・狂言・歌舞伎・日本舞踊、この4のつはどう違うのですか?」
とよく聞かれますが、皆さんはこれらの違いはご存じですか?
4つとも日本の伝統芸能で、どれも着物を着ているイメージだったり、和楽器を使っているイメージがあったりで、
どう違うのかわからない!という方が日本人でもとてもたくさんおられるのではないかと思います。
私も初めはわかりませんでした!
というわけで、簡単にこれらの違いを解説してみたいと思います。
能・狂言は、もともと奈良時代に中国大陸から伝わってきた「散楽(さんがく)」が源流とされ、能と狂言は一緒に発展してきました。歌舞伎や日本舞踊より歴史のある伝統芸能なんですね。
そして、能といえば、観阿弥・世阿弥!
南北朝時代から室町時代に彼らによって大成され、室町時代から安土桃山時代にかけては武家が能をたしなむようになり、それによって一気に発展していったと言われています。
能は歌や踊りが多く、台本があり、お面を被って演じます。
一方で狂言は、今は台本がありますが昔はアドリブの即興劇だったようで、踊りではなくセリフが多くクスっと笑える面白い物語が多いようです。
ちなみに、今大ブレイク中の歌手Adoさんのお名前は、能に出てくる「アド」が由来だそうですよ♪
歌舞伎と日本舞踊の源流は江戸時代頃、出雲阿国さんが京都で始めた「かぶき踊り」にあると言われています。
もともと「かぶき踊り」は大衆向けに街中で歌ったり踊ったりしているものでした。
遊女が踊ったり、若い男性達が踊ったり、様々なパターンがあったと言われています。
そこからまずできたのが「歌舞伎」です。
歌舞伎は簡単に言うと、お芝居+踊り。
日本舞踊はその歌舞伎の中の踊りの部分を取り出したもので、セリフはあまりなく踊りが中心になっています。
ですので、歌舞伎と日本舞踊の演目は似ているもの(題名が同じのもの)も多く、
顔は白塗りという共通点もあるのです。
最近ではそれぞれがどんなものなのか、YouTubeで簡単に見ることができますので、
ぜひ検索して見てみてください♪
そして、日本舞踊って面白そう!!と思った方は、ぜひお稽古体験にいらしてみてくださいね★
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